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ファッションデザインと法律

投稿日:2017-12-11 更新日:

1年半ほど前に開催された「Fashion Law ‐ファッションの法的保護の現状・課題と将来の展望-Part2」

ファッションと法律について、ちょっとだけ勉強してきました。

それのPart3が開催されるということで行ってきた。

今回のお題は
「ルブタン商標にみる色と商標」
「ファッションデザインは著作物か?」
「ファッションデザインの模倣問題」
の3つ。

「ルブタン商標にみる色と商標」

ルブタンといえばあの「赤い靴底(レッドソール)」ですが、それらかアメリカ、EU、日本でどういう商標の扱われ方をしているか。
特に「色」の商標という観点で違いを解説。
2015年から日本でも「色の商標」がとれるようになったが、現状、商標がとれているのは今年3月に「セブンイレブン」「トンボ」が第1号として認められて以外、様々な企業が登録申請しているそうだが、なかなか厳しいという話。

「色だけ商標」第1号、セブンやトンボ消しゴムに特許庁が認める

もし、この話が出なかったら質問をしようかと思っていた「グッチVSフォーエバー21」の話。
当初、グッチ優勢か?となったが130点の証拠を提出し「F21」が徹底抗戦とのこと。
非常に興味深いところ。

「フォーエバー21」の「グッチ」商標権侵害訴訟 まずは「グッチ」に軍配
「グッチ」 vs 「F21」訴訟 「F21」が130以上の証拠を追加提出し徹底抗戦の構え

「F21」は「グッチのストライプはよくある配色」という証拠を徹底的に集めたわけだが、「色(配色)」で商標権を争うことの難しさを実感。
私的には残念がる人も多いと思うが「グッチ」負ける可能性が大きいかと話しを聞いていて感じた。

「ファッションデザインは著作物か?」

2つ目のお題も日本、アメリカ、ヨーロッパでの著作権の現状とこれからについて解説していただいたもの。
解説を聞いていて感じたのは、お国柄が出ているなということ。
特に日本の曖昧さ、デザインを守っていきたいか、デザインをどう活用していくべきか、などが曖昧なために、裁判をしてもその都度判決や著作物のボーダーラインが変わっており、非常に興味深かった。
ボーダーラインは決めないで、忖度や空気を読むことで解決しようとする日本人らしさを感じた。

「ファッションデザインの模倣問題」

恐らく来場していた方の多くが興味を持っていたと思われるのが、この3つ目のお題だろう。
これは基本的には前回と同様に、過去の裁判例を元にどこが模倣点であって、どこが相違点であるかの事例解説のほか、今回は保護期間や間違って模倣品を仕入れてしまった場合についても解説していただいた。

今はファッションショーや展示会に一般人(読者モデル、インフルエンサーなど)が出入りするようになり、写真を気軽にアップ→拡散ができるようになり、広告としてはいいと思う反面、その写真をもとにパクられる恐怖もブランドとしては無きにしも非ずだろう。
そういったときに重要になる保護期間の話は聞けて良かったのでは。

デザインと法律

前回も感じていたが、模倣問題に関してはこれまでの判例を見て、何が模倣で・何か相違かのデータを蓄積することが大切であることを再確認した。
それに加えて今回は、商品企画時点から販売終了するまでに出てきた資料(デザインに関するものから販促に関するものまで)をキチンと補完しておくこと(裁判の証拠になる)も重要だということが分かった。

小さなブランドが「パクられた!」と正直にネットで訴えて、企業側が炎上を嫌がって、大事にまで至らず丸く収まった話もあったが、全てがそう簡単に丸く収まらない。どんな規模感のブランド、メーカーであっても法律を頭に入れておくこと(書籍で勉強するもよし、身近に弁護士のつながりを作るのでもよし)をお勧めする。

丁度Kindle版がセールになっていたのでこれから読みます。

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