アパレル販売員とアパレル業界を応援するメディア

FASHION ビジネス

「経済産業省からアパレル業界への提言」を聞いてきました。

投稿日:2016-07-21 更新日:

昨晩、Fashion Studies×繊研新聞社 特別企画「経済産業省からアパレル業界への提言」に参加してきました。
IMG_2203

基本的な内容はすでに経産省のサイトにアップされている資料を読み込めば分かるお話しでした。
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/seizou/apparel_supply/report_001.html
お読みになっていない方はご一読を。

とは言え、一番メインの資料は文字の羅列で読みにくいんですよね(笑)
昨日はそれを分かりやすくしたスライドと、思っていたよりもラフな印象の経済産業省の担当官、菅野将史さんが皮肉とも取れるような言葉をちょいちょい挟みながら解説してくださいました。

ことの発端は菅野さんの上司が「繊維アパレル業界が危ない」と感じたことから始まり、色んな所にヒアリングしてきて、最終的に昨年12月からアパレル・サプライチェーン研究会と称して、さらに業界関係者からお話を聞き込んだという流れのようです。
ちなみにその上司の方は今はアメリカ出向でいらっしゃらないとのこと。
この辺りが役所感満載ですが…

提言の内容は…

6月にこのニュースが出た時、恐らくほとんどの業界関係者が「何を今さら」って思われたが多いはず。私もその一人でした。
ただ「何を今さら」って思っていても、未だに「明日天気になあれ的な他力本願な人が多い」と菅野さん。
確かに「景気が悪いから…」「気温が低いから…」「暑いから…」などと余所に売れない理由を持っていくのって、アパレル業界のあるあるですよね。その為、危機感は有るのに何もしないでいる。
そのことを一番危惧しているようでした。
それが、最終報告書をアップしたら、YAHOO!ニュースに取り上げられ大事になったようで、ある意味良かったのではとも思ってみたり(笑)。

経産省としては、アパレル業界に対して
1,生地輸出のさらなる拡大
良い生地作っていてもブランド力がなかったり、商社依存で内製化できていないため、海外ブランドから生地供給を受けても即応性が悪く、せっかくの売上を取りこぼす現状をどうにかできないか。
2,技術力と消費者ニーズを反映した服作り
要は川上・川中・川下の連携。繋がりを強化して、よりものづくりがスムーズになるような流れを作ること。
大量生産・大量消費時代だったら川上・川中・川下がそれぞれの仕事を邁進していく方が都合よかったけど、今はそういう社会ではないので、例えばアパレルメーカーの中に紡績から店頭に並ぶまで一貫して流れが分かっている様な人を置くことで、より消費者のニーズを反映したものづくりをしていった方が良いという提案。
またトレンドばかりを追求するものづくりではなく、中長期的に安定して売れるものも同時に開発することで、縫製企業への安定した仕事の供給と売上も安定的にしていこうという提案もあったり。
IMG_2221
大きくこの2つを今後の方向性として考えているようです。
ただ、そう持っていくのにも色んな問題が山積みなわけです。
そういう人材を育成するのもですが、昔ながらの商習慣を改善していく必要もあっったり、問題が大きすぎて一筋縄にはいかないなぁと改めて感じました。

話の後半にはファッションテックと呼ばれるITの活用についても話がおよび、拡散ツールとしてのITの活用や国内で生まれているファッションテック関係のベンチャーの育成も視野に入れているとのこと。

その中で、今日発表されたこのニュースのことも聞きました。
http://www.senken.co.jp/news/corporation/tokyo_fashion_week-amazon/
私的にはメルセデスベンツがスポンサーになるよりは親和性あるんじゃないかと思います。特にSee Now Buy Nowのような流れが出てきていることを考えると。

感想

ここまで会場で聞いたことをまとめてみましたが、目新しいことはないですね…^^;
さっきも書いたけど「分かっちゃいたけど、問題が大きすぎて、何から変えていけば良いか分からない\(^o^)/」って感じです。

ただ、このブログや報告書を読んで危機感を持たれた方は、それぞれの持ち場で今までタブーな感じでやれなかったけど、業界が良くなると感じたことは何でもチャレンジしてみることかなと。
あと、日本国内でこじんまりものづくりをするのではなく「最終的には海外に行くぞ!」くらいの気合いを持って挑むこと。
これは菅野さんもおっしゃっていたことでもありますが、これだけネットが発達し、やろうと思えばどこまででも情報は広がる可能性があるわけだから、アパレル業界に限らず、何かを作る人はそれ念頭に置いてモノづくりしてもらいたいですね。

TAGS

,


  1. […] 「経済産業省からアパレル業界への提言」を聞いてきました。http://fukumag.com/apparelsupply_report/昨晩、Fashion Studies×繊研新聞社 特別企画「経済産業省からアパレル業界への提言」に参加し […]

関連記事