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100年間、続けられる?

投稿日:2017-05-29 更新日:

先週アップされた東洋経済オンラインの記事

「日本製3%」で沈むアパレル工場が生き残る道

この記事の冒頭で、日本には長寿企業が多いことが前段で語られている。
良く某セレクトショップが「100年企業を目指す」と良くおっしゃられているのもあって、それを耳にするたびに「この業界で100年越えの企業ってどういうのがあるだろう」と気になっていたので、ちょっと調べてみた。

因みにnippon.comというサイトの

世界最多の長寿企業を持つニッポン

こちらの記事によると、長寿企業の業種傾向は…

長寿企業が多く存続している業種の傾向としては、(1)生活密着型の業種であること(2)ファミリー単位の事業であること(3)伝統文化と共存してきたこと――などが挙げられるだろう。

上記(1)は食品や薬品、即ち日本酒、和菓子、醤油、味噌、漢方薬などである。このような生活必需品関係が奢侈品、贅沢品よりも強いのは当然であろう。

(2)の典型例は、旅館とか紙漉師、鍛冶師、鋳物師などの職人的な技能を要する分野である。ファミリー単位で事業を継続し易いものは、世の中の変化に対する適応力が強いと考えられる。

(3)は、天皇家、大名、寺社仏閣、茶の湯、華道や能などの伝統文化に必要な材料や道具を作成し続けている事業で、最も知られているのは「千家十職」と呼ばれる茶の湯の道具を作成し続けてきたファミリー企業群である。

とのこと。
衣料品はある意味、生活に密着しているモノであると言っても良い。
だが一方では贅沢品と言えなくもない。
ファミリー企業もままあるし、着物とかは伝統文化と共存しているとも言える。
ただ、トレンドというか時流に押し流されて変わり身が早いのもこの業界の特徴。
総合的に見てみると、長寿企業としては残りにくいのかもしれないと感じた。

 

そこで、パッと思いつく老舗企業の創業年をググってみた。

三越は1673年 伊勢商人・三井高利が江戸本町一丁目(現在の日本銀行辺り)に、呉服店「越後屋」を開業

高島屋は1831年 初代飯田新七が京都で古着・木綿商(屋号「高島屋」)を始めた

伊勢丹は1886年(明治19年) 東京府神田区旅籠町二丁目4番地(現:東京都千代田区外神田一丁目5番)に伊勢屋丹治呉服店を創業

グンゼが1896年(明治29年) 創業者・波多野鶴吉が京都府何鹿郡に郡是製絲株式会社を設立

レナウンが1902年(明治35年) 大阪において繊維卸売業「佐々木営業部」創業

上3つはあくまでも小売業で自前でものつくりしていないから入れて良いのか分からないが参考までに。

ここからは100年に届かないが参考程度に…

オンワード樫山 1927年(昭和2年)2月 樫山純三氏、樫山商店を創業

ビッグジョン 1940年(昭和15年) 創業者 尾崎小太郎が縫製業を創業

エドウィン 1947年(昭和22年)「常見米八商店」として創業

イトキン 1950年(昭和25年)大阪船場に株式会社糸金商店を創業

銀座マギー 1956年(昭和31年) 婦人服地の「銀座マギー」創業

ざっとこんな感じ。

どの企業も創業当時は製糸工場や繊維卸、縫製業、小売業などが始まりで、長い歴史の中で少しずつ時代に合わせて事業内容が変化し、最終的に衣料品を作って売るという事業になったという感じだ。

 

よく長寿企業の事例としてよく取り上げられている「虎屋」


https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/detail/?id=6から

創業は室町時代後期。
500年企業の「虎屋」は500年変わらず和菓子を作り、売ってきた。
そんな「虎屋」も1970年代に「和菓子がこの世から無くなっていくかもしれない」と不安に駆られたことがあるそうだ。

500年企業・虎屋が社内に親族は「一人だけ」にする理由

先日、ネットサーフィンしてたら「求肥や落雁を知らない10代」という記事を読んだが、その前からすでに危機感を持っていたという事になる。
だからこそ、先行して海外進出したり、時代に合わせた業態や商品の開発(トラヤカフェ)を作っているということに繋がる。
本質(強みや核、軸になるところ・使命、ビジョン)は変えず、あらゆる手段で強みを活かし、その時代に合った方法で使命やビジョンを達成していくかが、長寿企業として残っていきたい企業には大切な事かなと考えた。

その点、アパレル業界はどうだろう??
その時代時代で人々の生活に必要とされる企業になるためには変化は必要なのだが、変化させていけないところまで変化させているといった印象を受ける。

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